#73 あるクライアントの話
トレーニングで結果を出し、さらにそれを維持・向上していくためには継続が欠かせません。
体力が向上してもトレーニングをやめてしまえば(=必要な刺激を身体に与えなければ)、身体は元に戻ります。
これは生理学的な視点から見ても、ごく自然なことです。
もちろん、トレーニング歴も長くなってくれば、実施内容にも変化や工夫が必要ですので、とにかく継続だけしていればいいというものではありませんが、特に一般の方であれば、まずはトレーニングを継続して、上記の原則をしっかり守ることが重要になってくるでしょう。
そして、継続・習慣化のために考慮すべきポイントも以前の投稿でいくつかご紹介しました。
そんなトレーニングを長期にわたって継続され、すっかり習慣化されたクライアントが当ジムにいらっしゃいます。
私がジムをオープンするもっと前からトレーニング指導を担当させていただいている、アスリートでも、スポーツ愛好家でもない、体力・身体作りを目的にされている一般の方。
当初から現在まで週1ペースでご指導させていただいていますが、トレーニング日誌を見ると今週が「Week146」。
トレーニング頻度は1回/週なので、計146回のセッションを実施したことになります。
週内でトレーニング曜日を変更することはありますが、この146週間、1週も休んでいません。
大きく体調を崩すことのない身体の強さもさることながら、決して楽ではないトレーニングという時間を毎週しっかり確保してやり続ける徹底ぶり。
会社のトップにいるため、社外のお付き合いも多く、日々の業務に加え、出張・接待と超多忙にも関わらず、です。
思い返してみれば、海外出張から早朝帰国した当日も、招待されて参加したソフトボール大会で肉離れした翌日も、酔って居酒屋の階段から落ち、上腕骨を骨折した週もトレーニングに来られていました(笑)。
もちろん、その日のトレーニングの質や身体への影響を考えた時に、必ずしもそれが良いのかどうかは分かりませんが、「コンディションが万全でなくても、とにかく週1回その時に出来るトレーニングをすることで身体だけでなく、メンタルも鍛えられ、それが仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えてくれるんです」と模範解答のような指導者冥利に尽きるお言葉を頂きました。
決して”聖人君子”といった感じの方ではないのですが(←失礼)、人との接し方や物事に取り組む姿勢・考え方に関しては、むしろこちらが勉強させていただくことばかり。
自分もこの方のように、物事に対して同様のメンタリティで取り組めているだろうかと、毎週お会いする度に考えてしまいます。
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
トレーニングハウス
「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
TEL 028-348-3870
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◆編集後記
とはいえ、クライアントのタイプは様々。
トレーニングにしても継続にしても、その方にあったご提案をさせていただいています。