#115 段階的に指導する

当ジムでは、スクワットやデッドリフト・ベンチプレス・プルやロウといった、いわゆる基礎種目(ベーシックエクササイズ)と呼ばれるような運動をきちんとできるようになっていただくべくご指導しています。

参考: ERSTRE(エアストレ)で実施している筋トレ種目

その際、種目によってはいきなりそのまま実施するのではなく、いくつかのフェーズに分けてそれぞれを少しずつ、あるいは段階的に実施していく方がうまくいくことも多いです。

例えば、バックスクワット(上の画像の運動)を行う際、足幅やつま先の向き、どのぐらいの深さまでどのようにしゃがんでいくかといった基本的なポイントに加えて、バーを握る手幅や担ぐ位置、呼吸の仕方、ラックアップや動作のテンポなど、しっかりやろうとすると気にすべき点は意外と多いものです。

とりあえずなんとなく形から入って(始めて)いく方法もありますが、そこからあれこれ出来ていないところを指摘されるのはクライアントにとってはあまり気持ちの良いものではないでしょうし、そもそも初心者であれば意識するポイントがいくつもある複雑な運動をいきなり実施するのは困難です。

バックスクワットの例でいえば、その前にまずは自体重、ゴブレットやフロントスクワット(バーやダンベル等を身体の前で保持して行うスクワット)が正しくできるかどうか。
さらにいえばその前に、ヒップヒンジ動作がきちんとできる、腹圧をしっかりかけられる、またバーを後ろで担いだり、ある程度深くしゃがむための肩や股関節の可動域があることも大事になってくるでしょう。
こういった前提となる動きや能力が不十分であれば、まずはそこから獲得していく必要がありますが、そのための運動はバックスクワットよりもシンプルで簡単なものです。
もちろんクライアントにより、それでも難しければさらに段階を下げて低強度・簡単なものから実施することもありますし、逆にこれらが問題なく出来ていれば、そのまま種目に入っていくこともあります。

特に初心者のクライアントはトレーニングは難しいといったイメージをお持ちかと思いますが、そういった思いを何度も経験しながら筋トレをマスターするのではなく、「できることを段階的に積み重ねていって、気づいたら基礎種目がきちんとできるようになっていた(できる身体になっていた)」というプロセスでいくのがクライアントにとっても私にとっても理想ですね。

 
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
トレーニングハウス
「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
TEL 028-348-3870
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◆編集後記

サッカーアジアカップは残念な結果に終わりましたが、選手達の所属クラブでのプレーが早く見られるようになったとポジティブに考えることにしました。