#57 「反復性の原則」~効果的なトレーニングのために~
トレーニングの考え方や方法は数あれど、その目的の根本が「体力の向上」であれば、実施する上で遵守すべきルール「トレーニングの原則」があります。
トレーニングの原則はいくつかの原則から成り、初回だった前回は「過負荷の原則」について解説しました。
2回目の今回は「反復性の原則」をご紹介します。
反復性の原則
「継続性の原則」とも呼ばれます。
「トレーニングの効果を得るためには定期的・継続的なトレーニング実施が必要。数回だけのトレーニングや極端に少ない頻度でのトレーニングなどでは効果は出ない」といった意味です。
トレーニング刺激による身体の適応(=体力の向上)には時間がかかります。
ゆえに体力を向上させるにはどうしてもある程度の期間継続する必要があるのです。
もちろん、これはトレーニングに限った話ではなく、技術の習得や勉強の分野でも同じことが言えますね。
よく「継続は力なり」と言いますが、「強くなるために継続は前提条件」なのです。
また生理学の世界には「ルーの原則」という基本原則が存在します。
簡単に説明すると「身体の器官や機能は、適度に使うと発達し、使わなければ退化・萎縮し、過度に使うと障害をきたす」というもの。
適切にトレーニングし、体力や筋力が向上しても、やめてしまえば元に戻ります。
体力を維持するにも、やはり継続が欠かせません。
これは、一般の方の健康や体型の維持はもちろん、アスリートがオフシーズンに高めた体力をシーズン中に維持するといった場合にも当てはまることです。
反復性の原則遵守のために
先述したように、トレーニングで効果を得るには継続が前提条件。
しかし、アスリートやトレーニングが趣味になっているような方はともかく、特に一般の初心者の方では、トレーニングを自らの意志で続けていくのは簡単ではないでしょう。
「より細かく教えてもらえる」「自分に合った指導してもらえる」といったところがパーソナルトレーニングのメリットなのだと思いますし、実際にクライアントもそこを求めてパーソナルトレーニングサービスを受けに来られるのだと思います。
その一方で「自分1人では絶対に続かないから、予約をとって決められた日時にトレーニングするパーソナルトレーニングを利用している」という方も一定数おられるのではないでしょうか。
先日、あるクライアントさんも「もし自宅にこのジムの設備があっても、自分1人では続けていけないなぁ」とおっしゃっていました。
特に一般の方にとっては継続していく上で、モチベーションの問題は重要。
ある程度身体作りの知識もあり、24時間自由に・安価で使える環境があったとしても、肝心のトレーニングする気持ちが弱ければ、継続や習慣化は難しいでしょう。
予約型のパーソナルトレーニングのように、やらなきゃいけない環境に身を置くという、良い意味での“強制力”を利用することも、反復性の原則を守るための一つの手段なのだと思います。
当ジムとしても、自身の指導力向上はもちろんですが、クライアントのやる気スイッチを入れるような施設や雰囲気作りというのも常に考えていきたいと思います。
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
トレーニングハウス
「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
TEL 028-348-3870
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◆編集後記
NSCAジャパンの機関誌は再来年から電子版になるようです。
月刊トレーニングジャーナルも来月から電子版へ移行ですし、今後はこの流れが加速しそうですね。
最近は電子書籍で本を買うことも増えてきたし、大容量のiPadが欲しい…。