#107 筋トレと機能解剖学
我々トレーニング指導者が学ぶ学問の1つに「機能解剖学」があります。
骨や筋肉の名称、またそれらがどこに位置していて、どのように動くのかといった主に骨格筋系の動きについて学ぶ学問で、おそらく学校などの養成課程ではまず初めに学習するのではないかと。
学生当時、授業の担当だった先生からも「機能解剖学を理解していないとケガの評価をしたりトレーニング中の動きを見ることはできません。徹底的に覚えてください!」と言われた記憶があります。
たしかに、どの筋肉がどこに付いていて、収縮するとどの関節がどう動くのか、といったことが分からないと、例えばあるエクササイズの動きを見ても、どういった理由でそのフォームが良い、または悪いのか、背景にある「なぜ?」をきちんと説明できません。
機能解剖学は筋トレととても関わりが深い学問といえます。
一般のクライアントの方はトレーニング指導者を目指しているわけではもちろんありませんが、機能解剖学の基礎知識がほんの少しでもあると、トレーニングのフォームや筋肉・関節の動きへの理解が深まると思います。
「筋肉は関節をまたいで骨に付着している」
「筋肉が収縮する(起始と停止が近づく)と関節が動く」
「起始と停止を遠ざけるとその筋肉はストレッチされる」
※骨に付着する筋肉の両端をそれぞれ起始・停止といいます
学び始めた当初の私もこういった基本的なことや主要な筋肉の起始と停止がどこにあるかを知って「なるほど。だから〇〇○をやるとここの筋肉が鍛えられるのか」と以前からやっていたトレーニングについて後付けで理解を深めていったものです。
このプロセスは一般のクライアントにも当てはまるはずですし、このような基礎知識はクライアントが自分一人でトレーニングをしていく(情報収集も含めて)上でも絶対に役立ちます。
そんなわけで指導時には必要に応じて、上の写真の骨模型を使ったり、トレーニングする筋肉の起始や停止をお伝えし、実際にどう動くのかを説明したりしています。
中にはかなり興味を持ってくださり、ご自身で書籍を購入したクライアントも。
何人かは「起始」「停止」「屈曲」「伸展」「内転」といった解剖学用語を使って会話が出来るようになりました(笑)。
パーソナルトレーニングは週に1時間程度、自分の身体と向き合える貴重な時間。
運動することはもちろん、少しずつでもトレーニングや身体作りに関する理解も深めていっていただきたいです。
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
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「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
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◆編集後記
宇都宮ブレックス、優勝おめでとう!
プレーオフ6連勝は痺れました!