#80 資格の意義

トレーニング指導者関連の団体や資格の種類は多々ありますが、車の運転における免許とは違い、指導者資格が無いとトレーニング指導が出来ないわけでは全くありません。
資格を持っていなくても、素晴らしい指導者の方はいらっしゃるでしょうし、持っているからといって必ずしも良い指導ができるかというと決してそういうわけでもありません。
トレーニング指導者にとっての資格について思ったことを書いてみました。

初めに取得した資格

先述したNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が発行しているCPT(認定パーソナルトレーナー)という資格です。
もう15年以上前ですが、当時はトレーニング指導者関連のメジャーな資格というとNSCAくらいしか知りませんでしたし、学生時代のテキストもNSCAのエッセンシャル(S&Cの定番書)だったので。

合格した時は、今まで勉強してきたことの形の1つになった感じがして、とても嬉しかったのを覚えています。

その後は、SAQインストラクターやJATI認定資格なども保持していた時期もありましたが、現在はCPTに加え、同じNSCA認定のCSCSと健康・体力づくり事業財団認定の健康運動指導士の3つに落ち着いています(1日〜数日のみの受講で認定を受けられるような資格は除きます)。

 

資格は顧客獲得に貢献するか

これは微妙なところです。
現クライアントの方々も指導者団体や資格名なんてご存知ないと思いますし、そこで選んで来てくださったわけでもないでしょうから。

とはいえ、資格保持は自らが専門職であるということ、指導者として必要な最低限の知識を有していることの証明の1つになるかなと。

また同業者含め、ある程度この業界の事を知っている方が見れば、どの団体のどの資格を保持しているかで、その指導者のバックグラウンドがなんとなく把握できる場合もあると思います。なんとなくですが。
もちろんこれは、仕事を依頼する側の立場からすれば、指導者を選ぶための材料の1つになるので、今後チームや団体、企業等から指導のご依頼をいただくような時には、資格の保持がプラスに働くこともあるかもしれません。

 

資格を取得して良かったこと

資格取得のためには、当然試験に合格する必要があるわけですが、そのためには関連テキストや、資格によっては過去の試験問題集があったりしますので、それらを読み込んだり解いたりして合格の可能性を高めていきます。
そして分からないところがあれば、必要に応じて解剖学や生理学など基礎的なテキスト等を改めて読み直して理解を深める。
資格の取得そのものよりも、この取得までのプロセスが非常に役立つものだったなと思います。

 
他にも資格を保持している(その団体の会員である)ことで、色々な情報が入ってきたり、セミナーに参加できたり、またそれらを通じて人とのネットワークができて、そこから自身のスキルアップや新たな仕事につながったり。
資格が全てではもちろんありませんが、資格を通じてスキルアップや仕事の幅が広がったことも事実です。

 
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
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「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
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◆編集後記

先日は初めてオンラインでセミナーを受講。
コロナ関係なく、特に地方住まいにとっては自宅でセミナーを受けられるのはありがたいですね。