#33 「できない・弱い・痛い」は成長のチャンス

こういう仕事をしていると、特に普段スポーツやトレーニングに馴染みのない一般の方に「工藤さんは運動神経も良くて、ケガや病気もしない、身体の強い人」という勘違い(?)を本気でされることがあります。

とんでもありません。
仮に私が本当に運動神経が良くて、怪我もしない強い身体を持っていたら今頃Jリーガーになっていたかもしれません。
トレーニングやスポーツは見るのもやるのも好きですが、はっきり申し上げて運動センスは並、身体自体はむしろ弱く、これまでに多くのケガや故障もしてきました。
結果がすべてのプロスポーツの世界にいたら、真っ先にクビでしょう(笑)。

アスリートであれ一般の方であれ、体力は低いより高い方がいいし、ケガや病気をせずに日々過ごせるに越したことはありません。
しかし、トレーナーなら「できない・弱い・痛い」が逆に強みになることもあるのではないでしょうか。
元々身体が強く、ケガや故障を全くしたことがないトレーナー(まあそんな人は滅多にいないとは思いますが…)よりも、弱い、身体もできていない、ケガもたくさんしてきたが、そこから試行錯誤して強くなった・身体が変わった・ケガから復帰した経験のあるトレーナーの方が引き出しが増え、より良い指導を提供できるかもしれません。指導対象者がそういった方々なら尚更です。

「人よりできない・弱いからこそ、どうすればできるようになるか・強くなれるか・身体を変えられるかを深く考える」ようになりますし、「人よりケガをしやすいからこそ、正しいフォームや食事・睡眠の重要性をより理解する」ことにつながると考えています。
このことは何もトレーナーに限った話ではなく、特に人に教える職種の方にとってはレベルアップのための大事な考え方の1つではないかなと。

現在当ジムに来られるクライアントは多くが一般の方であり、年齢から職業、既往歴まで本当に様々です。
「筋力の高い人・低い人」
「身体の柔らかい人・硬い人」
「お手本で見せた動きをすぐにできる人・できない人」
「ケガがあって特定の部位が動かせない人・問題なく身体が動く人」
etc…

全ての方に無駄なく・無理なく目的を達成していただくためにできることは、ひたすらトレーナーとしての能力を上げること (もちろん、対応できる範囲外であれば他の専門家をご紹介することもあります)。
クライアントの体力アップに関わるトレーナーが弱い・ケガがちというと聞こえは悪いですが、それらを改善する経験や過程には、より良い指導のための多くの気づきが得られると思います。

 
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宇都宮市のパーソナルトレーニングジム
トレーニングハウス
「ERSTRE(エアストレ)」
代表 工藤 駿(プロフィール)
TEL 028-348-3870
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◆編集後記

独立して半年が経過。
昨年までよりも入力やHP運営などPC作業が増え、1日の中で座っている時間も長くなり、以前はなかった腰のだるさや違和感が…。
ドライバーさんやデスクワークの方がよくおっしゃっている不定愁訴の1つですね。こういうのも経験するとよく分かります。